タマホームで施主が気密施工|自分で施工した全記録と実測C値1.1

家づくり・気密施工

なぜタマホームを選んだのか|決め手はコストメリットでした

実は、家づくりを始めた当初からタマホームに決めていたわけではありません。むしろ、ほとんど他社に決める一歩手前まで話が進んでいました。

そんなとき、タマホームでQUOカードがもらえるキャンペーンをやっていることを知りました。「QUOカードももらえるし、話だけでも聞いてみようか」というくらいの気持ちで、妻と話を聞きに行ったのがきっかけです。

ところが、そこで提示されたプランや見積もり、標準仕様や付けられるオプションなどを見て驚きました。

私たちが希望していた内容をいろいろ盛り込んでも、他社と比較してコストメリットが非常に大きいと感じたからです。「この内容でこの金額なの?」というのが、当時の率直な印象でした。

最終的には、このコストメリットが大きな決め手となり、ほぼ他社に決めかけていたところからタマホームで建てることになりました。

実際に住んでいる現在も、タマホームを選んだこと自体を後悔しているわけではありません。一方で、私は家の性能の中でも「気密」にこだわりたいという希望がありました。

ここから、私たちの少し変わった「施主による気密施工」が始まります。

気密施工をお願いできる会社を20社以上探し、最終的に自分で施工することに

契約時には気密施工について相談していましたが、その後、施工方法について改めて確認することになりました。そこで、まずは気密施工をお願いできる会社がないか、自分でも探してみることにしました。

インターネットで施工会社を探し、気密施工に対応してもらえそうな会社へ手当たり次第に問い合わせました。その数は20社以上。しかし、実際には私の家の工事に途中から入って気密施工だけをお願いするのは難しく、施工してもらえる会社を見つけることができませんでした。

そこで最終的に、「それなら、自分で気密施工をやらせてもらうことはできますか?」と相談しました。

こうして、施主である私自身が気密施工を行うことになりました。ただし、好きなタイミングで勝手に施工できるわけではありません。家づくりは大工さんや設備工事、断熱工事、石膏ボード施工など、さまざまな工程が連続して進んでいきます。

そのため私は、監督さんに「次はどの工程が進むのか」「気密施工をするなら、いつまでに終わらせる必要があるのか」などを確認・相談しながら、自分の気密施工の日程を組んでいきました。

後から振り返ると、実際の施工そのものだけでなく、住宅会社の工事工程に合わせて自分の作業を段取りすることも、施主施工ではとても重要だったと感じています。

気密施工の知識ゼロから、施工方法を調べて準備

私は住宅の施工を仕事にしているわけではなく、気密施工についても最初から詳しかったわけではありません。そのため、自分で施工すると決めてから、まずは気密について調べることから始めました。

参考にしたのは、気密シートの貼り方を紹介しているYouTube動画や、「家のサプリ」などの住宅系YouTubeです。気密シートには縦張りと横張りがあることなど、実際の施工方法についても動画を見ながら勉強しました。

また、気密施工をお願いできないか問い合わせた会社の一つからは、気密処理についてのマニュアルも提供していただきました。

ネットや動画だけで判断するのではなく、分からないことについてはできるだけ専門の方やメーカーにも確認しながら進めようと考えました。

気密にこだわる工務店の構造見学会にも参加

気密については、動画や資料を見るだけでなく、気密にこだわっている工務店の構造見学会にも参加しました。

そこで実際に見たのが、袋入り断熱材を施工した状態と、袋に入っていない断熱材に別途気密シートを施工した状態です。

見学会では、袋入り断熱材は袋の耳の部分を木材にタッカーで留めて施工することや、木の枠と断熱材の取り合い部分などでは隙間ができる場合があることについて説明を受けました。

特に印象に残っているのが、後ろから風を当てる実演です。私が見学した実演では、袋入り断熱材を施工したものでは空気の動きを感じました。一方、袋に入っていない断熱材の室内側に気密シートを施工したものでは、空気が通りにくいことを実際に体感しました。

また、コンセントまわりから空気が動くことも体験しました。

この見学会で私が強く感じたのは、断熱材を入れることだけでなく、家の気密層をできるだけ途切れさせず、連続させていくことが大切なのだということでした。

私の家ではタマホームの仕様として袋入り断熱材を使用することになっていました。そこで、その仕様を前提として受け入れたうえで、さらに室内側へ気密シートを施工することで、自分が希望する気密性に近づけられないかと考えるようになりました。

気密シートメーカーのウルトジャパンにも直接問い合わせ

気密シートについて調べる中で、実際に使用を検討していた気密シートメーカーのウルトジャパンにもメールで直接問い合わせました。

私が特に確認したかったのは、タマホームのわが家で使われる袋入り断熱材の室内側に、さらに気密シートを施工してもよいのかという点です。

もう一つ確認したのが、わが家に気密シートを施工する場合、どの程度の量を用意すればよいのかという必要量の目安でした。

自分で施工する以上、分からないまま自己判断で進めるのではなく、使用する製品のメーカーにも確認してから進めたいと考えたためです。

実際の施工では、ウルトジャパンのWÜRTH(ウルト)の気密シートを使用しました。

実際に行った気密施工|床→窓→壁→貫通部→天井

実際の気密施工は、家の工事工程に合わせながら少しずつ進めました。

わが家で行った気密施工を大きく分けると、床 → 窓 → 壁 → 貫通部 → 天井という流れです。

完成した家では見えなくなってしまう場所がほとんどですが、施工中にはできるだけ写真を残していました。ここからは、実際の施工写真とともに、どのような作業をしたのか、やってみて難しかったことや工夫したことを順番に紹介します。

なお、ここで紹介する方法は、私が監督さんと相談しながら自宅で実際に行った施工例です。建物の仕様や施工条件によって適切な方法は異なるため、同じ方法をすべての住宅に推奨するものではありません。

床の気密処理からスタート

わが家の気密施工は、床まわりから進めました。

床まわりで私が実際に行った気密処理は、大きく2つです。

床まわりの気密施工について、使用した材料や実際の施工手順、施工写真は以下の記事で詳しく紹介しています。

気密施工①|床に気密テープを施工した方法

1つ目は、床組みの木材と断熱材の間を気密テープで処理することです。床組みの木材と断熱材の取り合い部分を確認しながら、隙間ができないように気密テープを貼っていきました。

2つ目は、床部分にある金具まわりの気密処理です。金具部分はそのままにせず、アルミ製の気密シートで覆い、しっかり圧着して処理しました。

剛床の継ぎ目に行った気密施工について、実際の施工写真や使用した気密テープ、詳しい施工方法は以下の記事で紹介しています。

床の気密施工②|剛床と継ぎ目の気密施工

気密処理前の床組みの金具部分
金具部分をアルミ製の気密シートで覆い、圧着して処理しました。
床組みの木材と断熱材の間を気密テープで処理した様子
床組みの木材と断熱材の取り合い部分に気密テープを施工しました。

剛床を設置した後、継ぎ目を気密テープで処理

タマホーム新築工事で剛床を施工した後の室内
剛床が施工された後の室内。この後、剛床の気密処理を行いました。

剛床が施工された後は、剛床の継ぎ目や柱まわりの気密処理を行いました。

まず最初に行ったのが床面の掃除です。工事中の床には木くずなどが残っているため、そのまま気密テープを貼るのではなく、テープを施工する部分をきれいにしてから作業を始めました。

気密処理前の柱と剛床の取り合い部分
気密処理前の柱まわり。柱と剛床の取り合い部分に隙間が見られました。

特に気を使ったのが、柱や金属部材が剛床と取り合う部分です。まず施工する部分の木くずなどをきれいにしてから、柱と剛床の隙間を気密処理用のシリコンで埋めました

また、金属部材まわりなどの隙間にはウレタンフォームを使って充填しました。そのうえでアルミ製の気密テープを貼り、しっかり圧着して仕上げました。

柱と金属部材まわりの隙間をシリコンとウレタンフォームで処理した様子
柱まわりはシリコン、金属部材まわりなどの隙間はウレタンフォームで処理しました。この後、アルミ製の気密テープで仕上げます。

剛床の継ぎ目についても気密テープを施工していきました。実際にやってみると、テープを貼る作業だけでなく、その前に施工面をきれいにしておくことも必要で、地道な作業の繰り返しでした。

剛床の継ぎ目と柱まわりをアルミ製気密テープで処理した完成状態
剛床の継ぎ目と柱まわりにアルミ製の気密テープを施工した後の様子。床全体の継ぎ目を一つずつ処理しました。

窓枠と木材の隙間を断熱材で埋める

次に行ったのが、窓まわりの処理です。

わが家では断熱性能を考えて窓を選んでいましたが、ここで気になったのは窓そのものではなく、窓枠と周囲の木材との取り合い部分でした。

この部分については、私自身が最初から気づいていたわけではありません。気密測定をお願いした外部業者の担当者の方から、窓枠と木材の間に隙間があるので、そこを埋めるとよいと教えていただいたのがきっかけです。

実際に確認してみると窓枠と木材との間に隙間があったため、断熱材を小さくちぎり、妻と二人でその隙間に少しずつ詰めていきました。

窓枠と木材の隙間に断熱材を詰めた施工後の様子
窓枠と木材の隙間に断熱材を入れ、ハサミの先などを使って奥へ押し込みました。断熱材を追加しながら、この作業を繰り返しました。

派手な作業ではありませんが、窓の数だけ同じ作業を繰り返す必要があります。妻と二人で地道に作業を進めました。

完成してしまえば見えなくなる場所ですが、こうした細かな部分も確認しながら、一つずつ処理していきました。

気密について調べる中で、壁だけに気密シートを施工するのではなく、床から壁、そして天井まで気密層をつなげて考えることを意識するようになりました。

実際の建築現場では、床下からの配管や構造材との取り合いなど、完成後には見えなくなる部分がたくさんあります。

そのため、工事の進み具合を監督さんと確認しながら、後から施工できなくなる場所がないかを見て作業を進めました。

床の気密施工を詳しく見る

床については、施工するタイミングによって作業内容が異なりました。実際の施工写真と詳しい手順は、以下の記事にまとめています。

気密施工①|床に気密テープを施工した方法

床の気密施工②|剛床と継ぎ目の気密施工

壁に気密シートを施工|縦張りから横張りへ変更

窓まわりの処理に続いて、壁の気密シート施工を進めました。

壁には、袋入り断熱材が施工された状態の室内側から、ウルトの気密シートを追加で施工していきました。

気密シートの貼り方について事前に調べたところ、縦方向に貼る方法と横方向に貼る方法があることを知りました。YouTubeの施工動画なども参考にしながら、最初は縦張りで施工してみることにしました。

タマホーム新築で施主が壁の気密シートを縦張り施工している様子
最初に壁の気密シートを縦張りで施工している様子。長いシートを一人で位置合わせしながら固定する作業は、想像以上に難しく感じました。
壁の気密シートを縦張りで施工した状態
最初に試した壁の気密シートの縦張り。実際に何か所か施工してみましたが、長いシートを扱いながら位置を合わせる作業に苦労しました。

ところが、実際に自分でやってみると、縦張りは素人の私には想像以上に難しい作業でした。

縦張りでは、壁の高さに合わせた気密シートを一度に扱いながら、上下の位置を合わせる必要がありました。

シートの上側を持って脚立に上がり、天井付近で位置を合わせてタッカーで留めます。その後、脚立から降りてシートの位置やたるみを確認しながら下側も留めていく、という作業を繰り返しました。

長いシートをきれいに広げた状態で位置を合わせながら固定するのは、施工経験のない私にはなかなか難しく、思ったようにきれいに貼れませんでした。

さらに縦張りでは、私が施工した方法ではシートを横方向に少しずつ重ねながら貼っていくため、シート同士の継ぎ目が何か所もできます。その継ぎ目も気密が途切れないように、気密テープで一つずつ処理していきました。

実際にやってみると、シートを貼るだけでなく、継ぎ目を気密テープで処理する回数も多くなり、素人の私にはきれいに施工することも、気密を意識しながら仕上げることも大変だと感じました。

壁にウルトの気密シートを縦張りで施工した様子
ウルトの気密シートを縦方向に施工した状態。シート同士の縦方向の継ぎ目も気密テープで処理しました。

何か所か縦張りで施工してみましたが、この方法を家全体で続けるのは大変だと感じました。

そこで途中から、気密シートを横方向に張る方法へ変更しました。

横張りにすると、長いシートを天井から床まで一度に扱う必要がなくなり、私の場合は縦張りよりも位置を合わせながら施工しやすくなりました。また、シート同士の継ぎ目も横方向にそろうため、その後の気密テープ処理も進めやすく感じました。

実際に両方を自分で施工してみて、DIYで行う私には横張りの方が作業しやすかったです。

壁にウルトの気密シートを横張りで施工した様子
ウルトの気密シートを横方向に施工した状態。実際に縦張りと横張りの両方を試し、私には横張りの方が施工しやすく感じました。

今回使ったウルトの気密シートは、実際に自分で施工してみて使いやすいと感じました。

特に便利だったのが、シートに点線が入っていることです。必要な長さに切るとき、この点線を目印にハサミを入れることで、素人の私でも比較的まっすぐに切ることができました。

また、シート自体にもある程度しっかりとした厚みがあり、施工中も扱いやすいと感じました。調温・調湿の面でも効果が期待できそうだと思い、この気密シートを選んでよかったと感じています。

横張りした気密シートの継ぎ目を気密処理した壁
横張りした気密シートの継ぎ目を処理した状態。気密層が途切れないよう、シートの重なり部分を一つずつ施工しました。

気密シートの継ぎ目の処理には、アルミ製の気密テープと両面ブチルテープを使いました。

両面ブチルテープは「Nitto No.6922」を使用しました。気密施工ではテープを想像以上に大量に使うため、私はメルカリで9個セットになっていたものを購入して使いました。

施工場所によって厳密に使い分けのルールを決めていたわけではありませんが、当時の私が「ここは特にしっかり気密処理しておきたい」と感じた部分には、アルミ製の気密テープを使うことが多かったです。

実際に家全体を施工してみると、気密テープはかなりの量が必要になりました。

壁の入隅まで気密シートを施工した様子
壁の角(入隅)まで気密シートを施工した状態。角部分でも気密層が途切れないように処理しました。

窓まわりでは、まず窓の開口部よりも大きめになるように気密シートをカットして施工しました。

窓の部分は、気密シートを**「×」のような形にカット**して開口を作りました。その後、余分な部分をさらにカットしながら調整し、窓枠の形状に合わせて気密シートを沿わせて納めていきました。

最初から窓の大きさぴったりにシートを切るのではなく、実際の窓枠に合わせながら少しずつ調整していくようにしました。

窓開口部でカットした気密シートを窓枠に沿わせた施工後の様子
窓の開口部で気密シートを×状にカットし、余分な部分を調整しながら窓枠に沿わせて納めました。

窓まわりについては、この段階では後工程が残っていたため、私たちの気密シート施工だけですべてを仕上げたわけではありません。

後日確認すると、窓枠と気密シートの取り合い部分にはテープによる処理がされていました。記憶では、その部分は後工程で業者の方が施工してくれたと思います。

施工から時間が経っているため、使用されたテープの種類や詳しい施工方法までは覚えていません。そのため、ここでは私自身が確認できる範囲までを記録しておきます。

後工程で窓枠まわりにテープ処理された状態
後日確認した窓枠まわり。窓枠と気密シートの取り合い部分にテープ処理がされています。私の記憶では、この部分は後工程で業者の方が施工したものです。

配管など大きな貫通部の気密処理

配管などの大きなものが壁の気密シートを貫通する部分は、配管まわりにできるだけ隙間を作らないように施工方法を工夫しました。

まず、壁に張る気密シートを配管の径に合わせてカットし、配管を通しました。

タマホーム新築でエアコン配管の貫通部を気密テープで処理した様子
エアコン配管などの大きな貫通部は、気密層が途切れないよう、貫通部の形に合わせて気密テープで処理しました。

ただ、これだけでは配管まわりをきれいに気密処理するのが難しかったため、別の気密シートを四角く切り出し、その中央を配管の太さに合わせてカットして、壁側の気密シートの上に重ねました。

次に、配管から気密シート側へ放射状になるように気密テープを貼り、配管と気密シートの境界を処理しました。

最後に、追加した四角い気密シートの外周も気密テープで四角く囲み、壁側の気密シートとつなげました。

私が施工したときは、このように気密シートをもう1枚追加して、配管まわりと壁側の気密シートが連続するように処理しました。

次に、配管と気密シートの境目を処理するため、配管側から気密シート側へ向かって気密テープを放射状に貼っていきました。

最後に、重ねた気密シートの周囲を気密テープで四角く囲み、壁側の気密シートとつなげました。

配管の形に合わせて気密シートを直接きれいに納めるのが難しい部分だったため、私はこのように別の気密シートを追加して処理しました。

ダクト貫通部に追加の気密シートを重ねて気密処理した様子
ダクトなどの大きな貫通部は、別に切り出した気密シートを配管に通して壁側のシートと重ね、気密テープでつなぎました。

電気配線の小さな貫通部はアルミ気密テープで処理

配管のような大きな貫通部とは別に、電気配線などの細いものが気密シートを貫通する部分もありました。

このような小さな貫通部については、配管まわりのように別の気密シートを追加するのではなく、電気配線のまわりにアルミ気密テープを貼って処理しました。

電気配線の気密シート貫通部をアルミ気密テープで処理
電気配線が気密シートを貫通する部分をアルミ気密テープで処理した状態。小さな貫通部も一つずつ施工しました。

できるだけ気密シートの開口を小さくし、配線のまわりに隙間が残らないように、アルミ気密テープを貼っていきました。

壁全体に気密シートを張っても、配線を通すために穴を開ければ、その部分で気密層が途切れてしまいます。そのため、こうした小さな貫通部についても、一つずつ確認しながら処理しました。

実際に自分で施工してみると、壁に気密シートを張る作業だけでなく、配管・電気配線・コンセントボックスなど、気密層を貫通する部分を一つずつ処理していくことが重要だと感じました。

気密コンセントボックスまわりも気密層を連続させる

電源ボックス部分には、タマホームの標準施工で気密コンセントボックスが使われていました。

私が施工したときは、まず壁全体に気密シートを張り、その後、気密コンセントボックスの位置に合わせて気密シートを小さくカットしました。記憶では、窓まわりと同じように「×」の形に切り込みを入れて開口したと思います。

その上から気密コンセントボックスのプラスチック製の耳部分に気密シートを重ね、気密シートと気密コンセントボックスの境界をアルミ気密テープで四角く囲むように貼りました。

ここで意識したのは、壁の気密シートから気密コンセントボックスまで、できるだけ気密層が途切れないようにつなげることです。

壁に気密シートを張るだけではなく、コンセントのように気密シートを開口する場所を一つずつ処理していく必要があり、このような細かい部分の施工にも意外と時間がかかりました。

気密コンセントボックスと気密シートの境界をアルミ気密テープで処理した状態
我が家の気密コンセントボックスまわり。壁の気密シートとコンセントボックスの境界が途切れないように施工しました。

ここでも意識したのは、壁の気密シートから気密コンセントボックスまで、できるだけ気密層を途切れさせないことです。

気密コンセントボックスまわりをアルミ気密テープで処理した様子
タマホームで使われていた気密コンセントボックス。気密シートとの境界をアルミ気密テープで処理し、気密層が連続するようにしました。

自分で気密施工して一番大変だったのは高い場所

壁の気密シート施工で一番大変だったのは、高い場所への施工でした。

特にお風呂場などは床から天井までの高さがあるため、天井付近で気密シートをタッカー留めするのは自分では難しく、無理をせず大工さんにお願いしました。

また、この段階ではまだ2階へ上がる階段がありません。私は自分で購入した伸縮式のはしごを使って2階へ上がり、施工を進めていました。

階段施工前の吹き抜け部分で行った気密施工
まだ階段が施工されていない時期の吹き抜け部分。この高さの壁にも気密施工を行う必要があり、高い場所での作業には特に苦労しました。

さらに大変だったのが階段部分の壁です。まだ階段がない状態で壁面に気密シートを張る必要があったため、下に板を渡すなどして作業しました。

正直、最初は「新築が完成する前に、ここから落ちたらどうしよう……」と思うくらい怖かったのを覚えています。

今振り返ると、高所など危険を感じる場所まで無理に施主自身で施工する必要はなかったと思います。危険な場所は大工さんやとび職の方に相談し、プロにお願いすることも大切だと感じました。

階段設置前の高所に気密シートを施工した様子
まだ階段がない段階での気密シート施工。階段部分の壁面まで施工する必要があり、高所作業は特に大変でした。

もう一つ難しかったのが、1階の構造が複雑な部分です。自分では気密シートをどのように納めればよいのか分からない場所もありました。

そうした部分は自己判断だけで進めず、気密層ができるだけ連続するように、大工さんにも相談しながら仕上げを手伝っていただきました。

今回の気密施工は「すべてを施主一人で施工した」というものではありません。自分でできるところは自分で施工し、難しい部分や危険な部分は現場の職人さんに助けてもらいながら進めました。

実際に壁全面へ気密シートを張ってみると、ただシートを張れば終わりという作業ではありませんでした。

シート同士の重なり、入隅、窓まわり、配管や電気配線の貫通部、気密コンセントボックスなど、気密層が途切れそうになる場所を一つずつ処理していく作業が必要でした。

施工しているうちに私自身も、「ここから空気が漏れそうだな」「ここはどうやって気密をつなげればいいだろう」と考えながら家を見るようになりました。

特に感じたのは、気密施工は完成するとほとんど見えなくなってしまうということです。今回、施工途中の写真をたくさん残していたことで、どこをどのように施工したのかを後から確認できました。

壁と天井の取り合いもコーキングしました

壁だけでなく、天井と壁の取り合い部分にも隙間があったため、シリコンでコーキングしました。

気密施工では、床・壁・天井をそれぞれ施工するだけではなく、できるだけ気密層が途切れないようにすることを意識しました。

特に壁と天井が接する部分は、あとから気密シートを施工することも考えながら、目に見える隙間を一つずつ埋めていきました。

天井と壁の取り合い部分をシリコンでコーキングした様子
天井と壁の取り合いにあった隙間をシリコンで埋めました。

金物部分にもウレタンフォームを施工|ここは難しかった

柱などに取り付けられている金属製の金物についても処理しました。

当時参考にしていた「家サプリ」の情報で、こうした金属部分からも熱が伝わるという話を見て、私は金物部分にウレタンフォームを吹き付ける施工をしてみました。

ただ、この作業はかなり難しかったです。

上にある金物へウレタンフォームを吹き付けると、施工中に下へ垂れてきます。そのため床に段ボールを敷いて養生し、一か所ずつ施工しました。

天井付近の金物周辺にウレタンフォームを施工した様子
天井付近の金物周辺にもウレタンフォームを施工しました。高い位置はフォームが垂れやすく、施工に苦労した部分です。

また、プラスチック製のカップを半分に切り、金物の周囲にタッカーで固定して、ウレタンフォームが下へ垂れにくくするなど、自分なりに工夫しながら施工した場所もあります。

正直なところ、この施工方法が本当に適切だったのか、そもそもここまで処理する必要があったのかについては、今でも自信がありません。

当時は少しでも熱や空気が出入りする可能性のある場所を減らしたいと考え、できる範囲で施工していました。これはあくまで私が実際に行った施工の記録として紹介しています。

天井にも気密シートを施工|壁より張るのが難しかった

天井の気密シートは、天井の金属製の部材が取り付けられ、その上に断熱材が入った後に施工しました。

私の家では、天井の断熱材が金属製の部材の上に載るような形で施工されていました。その状態になってから、金属部材に沿うように気密シートを張っていきました。

実際に施工してみて難しかったのが、タッカーを打てる木下地が少なかったことです。

壁の場合は柱などにタッカーを打ちながらシートを固定できましたが、天井ではすでに金属製の部材と断熱材が施工されているため、気密シートを固定できる木材の位置が限られていました。

基本的には両端などのタッカーを打てる木材を探して固定していったため、気密シートをピンときれいに張るのは壁より難しかったです。

タマホーム新築時の天井断熱材と下地の施工状態
天井の金属製の部材と断熱材が施工された状態。この後、金属部材に沿うように気密シートを施工しました。

天井でも基本的な考え方は壁と同じにしました。

気密シート同士をできるだけ重ねて施工し、重なった部分を気密テープでつないで、気密が途切れないようにすることを意識しました。

天井はタッカーで固定できる場所が限られていたため、シートをピンと張るのには苦労しましたが、隣り合う気密シートを重ねながら順番に施工していきました。

また、天井から出てくる照明などの電気配線についても、壁の配線部分と同じように、配線を通す部分だけ気密シートを小さくカットして対応しました。

実際にやってみて大変だったのが、天井を見上げながらの作業です。

常に上を向き、脚立に乗りながら気密シートを施工するため、壁の施工以上に体力を使いました。

脚立に乗って天井の気密シートを施工している様子
天井の気密シート施工。脚立に乗り、上を向きながら作業するため、壁よりも体力を使いました。

一方で、壁に比べると凹凸や複雑な部分は少なかったため、その点では施工しやすかったです。

ただし、天井はタッカーを打てる場所が限られていたため、気密シートをきれいに張るのが難しいと感じました。

天井と壁の境目の気密シートを施工している様子
天井と壁の境目を施工している様子。タッカーで固定できる場所を確認しながら気密シートを施工しました。

実際に施工してみると、「気密を連続させること」と「シートをきれいに張ること」は、必ずしも同じではありません。

見た目をきれいに仕上げることよりも、シート同士の重なりや継ぎ目を確認しながら、気密層を途切れさせないことを優先して施工しました。

壁と比べると天井は凹凸が少ない一方、タッカーを打てる場所が限られ、さらに上を向いて作業する必要があります。実際に自分で施工してみて、天井は壁とは違った難しさがあると感じました。

タマホームの天井に気密シートを施工した状態
天井の気密シートも重なりをつくりながら施工し、継ぎ目部分をつないで気密が途切れないようにしました。

気密が途切れる場所を後から発見|家の構造を理解するのが難しかった

気密施工を進める中で難しかったのが、家全体のどこで気密を連続させればよいのかを理解することでした。

床や壁のように目で見て分かりやすい場所だけではありません。施工を進めてから、「ここは気密がつながっていないのでは?」と気づく場所もありました。

特に難しかったのが、24時間換気の配管などが小屋裏側へつながる部分です。こうした部分も気密をどう連続させるか考える必要があることに、私は施工を進めてから気づきました。

タマホームの天井裏で配管周辺を断熱ボードと気密テープで気密処理した様子
配管や配線などが集中する複雑な部分。気密が連続していないことに後から気づき、断熱ボードや気密テープを使って、できる範囲で手当てしました。

しかし、現場では大工さんの次の工程も予定されています。気づいた時点ですべてを最初からやり直す時間はなく、次の工程が始まるまでに、できる範囲で対応する必要がありました。

そこでホームセンターへ行き、断熱ボードを購入。空間が大きいところは断熱ボードを使ってできるだけ埋め、さらに気密テープを使って、できる範囲で気密がつながるように処理しました。

今振り返ると、施主が気密施工をするうえで難しいのは、気密シートを貼ったりテープを貼ったりする作業そのものだけではありませんでした。

家の構造を理解して、「どこを気密ラインとしてつなげるのか」を事前に把握することがとても難しかったです。

私の場合は施工しながら気づいた部分も多く、次の大工工事までの限られた時間の中で対応することになりました。これから施主施工を考えている方なら、施工前に現場監督さんや大工さんと、気密ラインや配管が小屋裏へ抜ける場所などを確認しておくと、私のように途中で慌てる場面を減らせると思います。

実際に施工して分かったこと
気密施工は「気密シートをきれいに貼ること」だけを考えていても十分ではありませんでした。壁・天井・床、配管や配線などを含めて、家全体で気密がどのようにつながるのかを施工前に把握しておくことが大切だと感じました。私自身、施工途中で気づいた場所があり、次の工程までの限られた時間で対応することになりました。

自費で気密測定を依頼|目標はC値1.0以下

ここまで自分で気密施工をしてきたので、最後は「実際にどのくらいの気密性能になったのか」を数値で確認したいと思いました。

私としては、できれば石膏ボードが張られる前の段階で一度気密測定をしたいと考えていました。

この段階で測定できれば、もし気密が取れていない場所が見つかっても、気密シートや気密テープなどで追加の手直しができると考えていたからです。

ただ、私が建てたときのタマホームとの工程調整では、気密測定を実施できたのは石膏ボード施工後でした。

石膏ボードが張られた後では、気密層の多くが見えなくなってしまいます。そのため、測定結果を見てから手直しできる場所はほとんどなく、今回は施工後の性能を確認するための測定という意味合いが強くなりました。

気密測定は自費で外部の会社に依頼しました。測定に協力していただいたのはオカトミさんです。

タマホーム新築で外部業者に依頼して実施した気密測定の様子
石膏ボード施工後に自費で気密測定を実施しました。

私が目標にしていたのは、まずC値1.0を切ること。これだけ自分で施工したので、「できれば0.5くらいまでいってくれたら」と期待していました。

タマホーム新築の気密測定で使用された気密測定器
気密測定で使用された測定器。測定は外部業者へ自費で依頼しました。

実際に測定した結果は、C値1.1cm²/m²でした。

タマホーム新築で施主施工後に測定したC値1.1の気密測定結果
実際の気密測定結果はC値1.1cm²/m²。目標にしていた1.0以下にはわずかに届きませんでした。

正直なところ、目標にしていた1.0以下にはわずかに届きませんでした。

ただ、今回は石膏ボード施工後の測定だったため、この結果を見てから気密施工をやり直すことはほとんどできませんでした。そのため、C値1.1を確認した後に追加の気密施工は行っていません。

それでも、自分で試行錯誤しながら施工した家で、最終的にC値1.1という実測値を確認できたことには満足しています。

実際に住み始めてからも、換気扇を動かすと玄関ドアを開けるときに重さを感じることがあります。これだけで住宅の気密性能を判断できるわけではありませんが、生活していて気密性を実感する場面の一つです。

目標の数値には少し届きませんでしたが、私は自分で気密施工をやってよかったと感じています。

タマホームで施主施工の気密施工をして分かったこと

タマホームで家を建てることになり、まさか自分でここまで気密施工をすることになるとは、契約した当初は思っていませんでした。

床組みの段階から気密テープを貼り、金物や柱まわりの隙間を処理し、壁と天井には気密シートを施工。窓、配管、電気配線、気密コンセントボックスなど、気密が途切れそうな場所も一つずつ処理していきました。

実際にやってみて一番難しかったのは、テープや気密シートを貼る作業そのものよりも、家の構造を理解して、どこで気密を連続させるのかを考えることでした。

施工途中になって初めて気づいた場所もあり、大工さんの次の工程が迫る中、ホームセンターで材料を購入して急遽対応したこともあります。また、高所や自分では納まりが分からない場所については、大工さんや現場の職人さんにも助けていただきました。

そのため、今回の家は「すべての気密施工を私一人で行った家」ではありません。それでも、自分でできるところを一つずつ施工し、最終的な気密測定ではC値1.1cm²/m²という結果になりました。

目標にしていたC値1.0以下には届きませんでしたが、実際に住んでみても、換気扇を使用したときに玄関ドアが重く感じられるなど、気密性を意識する場面があります。

これだけの作業をもう一度自分でやるのは大変ですが、今回の家で気密施工に取り組んだこと自体は、やってよかったと思っています。

※この記事は、私が家を建てた際の個人的な経験をまとめたものです。タマホーム全体の施工方法や現在の仕様・対応を示すものではありません。施工方法や対応は、地域、支店、建築時期、建物の仕様などによって異なる可能性があります。

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